「最新科学で分かった、血管を「再生」させる食べ物」
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『週刊現代』の記事
高血圧・心臓病・糖尿病に悩む人必読!
「食」で血管寿命を延ばす方法を、最新科学と専門家の意見を交えてお伝えしよう。
「もっとも大きく変わったのはコレステロールが多いので控えたほうがいい」とされてきた【卵】の扱いでしょう。'15年には、日本の厚生労働省とアメリカのFDA(食品医薬品局)の食事摂取基準で、【卵】の摂取量の上限がなくなりました。むしろ、血管の材料はタンパク質であり、さらにそのタンパク質はアミノ酸からできていますから、すべての食材のなかでアミノ酸をもっとも豊富に含んでいる【卵は完全食】と言っていい。血管を健康に保つには、【卵】をはじめとした動物性タンパク質が欠かせません。
卵に次いで効率よくアミノ酸を摂ることができる【豚肉】でさっぱりした豚モモ肉は牛肉、鶏肉とくらべてタンパク質が豊富で、それでいて脂質とカロリーが少ない。加えて、糖の吸収を助けるビタミンB1を牛肉の10倍も含んでいるから、血糖値を抑えて血管を守るはたらきも兼ねそなえている。
もうひとつ活用するべきは大豆、とりわけ【納豆】だ。東京医科大学名誉教授の高沢謙二氏が語る。「よく知られているとおり、納豆にはタンパク質だけでなく、血栓ができにくくするはたらきのある酵素・ナットウキナーゼ、高血圧を防ぐカリウムなど血管によい成分が数多く含まれています。血管の細胞壁を守る作用があるアルギン酸を多く含むひじきと混ぜて食べることです」
ウリ科の植物に多く含まれるシトルリンというアミノ酸だ。「シトルリンは、血管を広げる一酸化窒素(NO)が体内でつくられるのを促し、動脈硬化を防いでくれます。とくに多く含んでいるのは【スイカ】ですが、【きゅうりや冬瓜」などにも含まれています」
また、【にんじん】に含まれる色素のβ‒カロテンとリコピンは、血管の細胞の老化を防ぎ、しなやかに保つために欠かせない。千切り器などを使って細く切り、オリーブオイルとあえてサラダにすると、意外にたくさん食べられる。
【赤】がいい理由
ここまで登場した食材を駆使すれば、硬くなった血管をよみがえらせる
「赤味噌」にはメラノイジンという色素がはるかに多く含まれていることがわかっています。この物質は血管の健康を保つのに役立つほか、糖尿病を予防する効果も高い。愛知県は全国でも糖尿病や脳梗塞の発症率が低いことで知られています
仕上げに、飲み物にも目を配ろう。冬場には体を温めてくれる「しょうがゆず茶」がおすすめだ。「ゆず」をはじめ、「柑橘類の皮」には毛細血管を強くするビタミンPが多く含まれている。さらにしょうがには血管を広げ、血圧を下げる効果を期待できる。ビン入りのものが手に入りやすいから、食卓に常備しておきたい。(週刊現代記事抜粋)
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