祈りの富士「写真家 岳丸山」さんを偲ぶ
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富士山撮影のスペシャリストといわれる「写真家 岳丸山」さんこと、大村さんが他界されたと聞いた時は驚いた。数か月ほど前電話でお話しした時、いつもの話に昔の彼とは違うものを感じた。体調がよほど良くなかったのかもしれないが昔話をして早く元気になって下さいと話したのだが・・・・・。
大村さんの個展には時々うかがっていた。心安らぐ富士山の写真は彼にしか撮れない心にしみ込んでくる優しさがあった。いつだったか話をしている中で大学を出て間もないころ就職した会社が同じヤマハ発名古屋支店のビルの彼は3階、私が4階に居たんです。何か偶然の事が有ったのも大村さんとの気持ちの通じ合いが深まった理由の1つかもしれません。
大村さんの作品で一番好きなのが「丸山の東雲—丸山林道」いつみてもいい!説明文には、この朝、人知の及ばぬ大自然の未知の光景を目の当たりにすることになる。手が震えフィルムがうまく交換できない……、1分が永遠に思えた。その光景の前に私はもはや粒子の濃淡と化し、宇宙の一元的広がりの中に溶け込んでいくようであった。そう書かれている。まるで絵画のような素晴らしい作品である!
大村さんの富士山はあらゆる方角から、彼のお気に入りスポットから、狙った季節や時間、気象条件などが揃った時にシャッターを切る。この「岬の春・大瀬崎4月」として4月4日大瀬まつりやダイビングスポット、伊豆の七不思議心霊スポットなど清々しい写真を残された。沼津市民として美しい眺望の富士山を世界に紹介した功績は計り知れない嬉しい事だ。
「冬暮色1月長浜」彼の実家、沼津市内浦長浜の山から、暮れ行く沼津を写した写真は多くの場所で目にすることがあった。大村さんとウマが合うのはお互い食道楽だった事も。美味しいお店や食べ物の話を始めると話が終わらなかった。お互い紹介した店には必ず出かけ結果報告もしあった。
「港の黄昏 戸田2月」戸田港の夕暮れ、暖かい伊豆の海岸に冬の足跡。 富士山の撮影は体力が落ちて出来なくなったが、お寿司屋さんで美味しい寿司の写真を撮るのが楽しみだと言っていた。紹介してもらった「鮨有川」さんにはもう何回もお邪魔している。お寿司の写真は見せて戴く事になっていたが、出来なかった事は残念だ!
「岳丸山」総合商社に勤務するも持病の心臓病が悪化した為、2003年退職。二度目の手術を受け奇跡的に生還。術後リハビリを兼ね富士山撮影を開始する。2007年から、写真による医療機関での福祉活動を目的として活動していたが、2020年2月、再び病に倒れて帰らぬ人となる。
大村さんさようなら 合掌 2020年4月5日
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